2013年6月17日月曜日

萌え~! 白水ダム最高です。


白水ダムをご紹介します。
正式名称は、白水溜池堰堤というそうです。
場所は、大分県竹田市荻町。

大分県で見ておくべき名所といったら、僕的にはまずここなんです。
麦焼酎「二階堂」のテレビコマーシャルに登場したときから、いつかこの目で見ると心に決めていた憧れの地でした。

 大きすぎないたたずまいは、とてもディテールが凝っています。膨大な量の水流による施設への侵食を食い止める形。機能が求めた必然的な形なんですね~。本当に美しい。
水流が描く美しさと、水流が奏でる心地よい響き。ともかく一度は見ておいてほしい。
ダム好きの人なら、もうご覧になったという方も多いんじゃないかと思いますが、一般観光客には、必ずしも行きやすい場所ではありません。
でもでも、必見ですよ。ぜひ、足を伸ばしてみてください。



 水の落ち際がまた萌えポイントです。
いかにも深そうな深緑の水面。透けて見える石積みがまた美しい。Rに沿って落ち始める水は、飛沫となって白い柄を描きます。
音は、小さくはないけれど爆音ではありません。自然界で聴ける水の音の中でも、心地よい部類に入る音だと感じました。


 一脚の先端にカメラを付けて、真俯瞰から狙ってみました。
高さの感じが掴みにくい写真ですが・・・。



 木立の間から見る姿も美しい。もうべた褒めすぎですね。(笑)


正面から見て右側の際は、階段状になっています。流水の力を上手に逃がす工夫。

反対に、左の際は、なだらかなR状。
やはり流水を上手にいなしています。

この両者の形状は、地形に合わせて工夫されたとのこと。
設計者のセンスが感じられます。






設計・監督は、大分県農業土木技師
小野安夫氏。
1934年着工、1938年完成、運用開始。

国の重要文化財に指定されています。










ともかく動画をご覧になってください。
美しいですよ。



文責・水谷充

2013年6月9日日曜日

陶工 阿南維也さんをご紹介します。


今、僕の毎朝は、彼の造ったコーヒーカップで目覚めのコーヒーなんですよ。
とっても気に入ってます。
持ちやすく、大きさも絶妙。釉薬が醸し出す色合いも繊細で美しい。


ね、綺麗でしょ。
口の当たる淵の部分も、もう、これだ!という厚さ具合。
唇の触れるところは、飲み物の味に影響する大事な部分。
インタビューの中で、阿南さん自身も言うように、飲み物が入ったときの重さにも配慮されているんだとか。
使う人のことを第一に考えたもの造り。彼の人柄が感じられます。

ちょうど今、東京水道橋にあるギャラリー千鳥で個展を開催中なんですよ。
ぜひ実物をご覧になってみてください。
6月8日(土)~15日(土) /作家在廊日 8日(土)・9日(日)
http://www.chidori.info/access.htm

僕が次に狙ってるのは、四角いお皿。焼き魚をのせて使いたい!


これが、その狙ってるお皿ね。
窯入れを待ってます。


僕が持ってるコーヒーカップよりも少し大きいモーニングカップも、窯で焼かれるのを待ってました。これも、いいなぁ~シンプルで美しい。

日本体育大学を卒業して、職人になりたいと修行して、ご実家のある大分県に戻り工房を開いたそうです。
一途な性格とお見受けしましたが・・・
なんとなく作品からそんな雰囲気が漂ってます。

阿南維也
http://www.anankoreya.com/


                    文責・水谷充

2013年6月4日火曜日

木の生活道具 甲斐のぶお工房



甲斐のぶおさんを紹介します。
湯布院に近い山間に工房を構え、竹や木を使って、器やカトラリーを作っています。

素材が持つ性質を理解して、使い心地の良いものを目指すといった姿勢は、とても好感が持てます。見習いたいところですね~。

竹の涼しげな感じは、軽さと相まって季節で言えば、夏に良く合う。生活道具を時期によって使い分けるって、なかなか出来ることじゃないし、もっと言えば、思ってもいなかった。
心と懐に余裕がないと思いつかないかも。
いや、逆に言えば、生活道具にちょっと気を回すことが余裕のある人生に繋がっているのかも。


工房は、こんな感じ。
敷地の境界線に壁はありません。
木々に囲まれた広場という風情。

うらやましい環境ですね~。
製作に集中できるんじゃないかと思います。

僕の友人の写真家に、事務所は東京、暗室は八ヶ岳って人がいるんだけど・・・・。
頭と心の切り替えが自然にやれそうですね。

もっとも、甲斐さんは、ずっとここにお住まいです。ちょっと事情が違いますね。


 
 木のことを話していると、楽しそうでした。
木が好きなんでしょうね。




今、開発中のまな板だそうです。

軽くて不思議な感じがしました。
下の写真のように、竹を集積して、板状に削っていったそうです。
竹の断面が、面になってる新鮮さ。

使い終わったら、ちゃんと干さないとですね。
キッチン周りも、清潔に保たないと~

使う道具から、日々の生活スタイルが変わる。
ものに教えられるってのも、ありだね。
力のある道具は、人に影響を与える。
なんとなくそんなことを感じながら取材しました。

甲斐のぶお工房
http://www.kainobuokoubou.com/
                      

文責・水谷充

よろしく! 大分情報の発信を始めました。

 写真映像制作者の水谷充と申します。 お馴染の方もいらっしゃるかと思いますが、初めましての方は、どうぞ宜しくご贔屓に。 東京人ですが、大分の魅力にはまって十数年、好きすぎて情報発信を始めてしまいました。 大分と出会ったきっかけは、フォークシンガーの南こうせつさんのご縁。 実は、1993年4月リリースの「夢の時間」のジャケット撮影を担当しました。
で、その撮影場所が大分県杵築のご自宅付近。

  

「せっかく来たんだから、国東半島見ていったら? いいところだよ~」と、こうせつさん。 3日後アリゾナへのロケが控えていて、日程的にはタイトだった。だけど、なんか、せっかくだし・・・と、一泊延期して見て回ったんですよ。そうしたらも~すっかり魅入られてしまいました。 まるで侍でも出てきそうな国東半島は、なんだかとても落ち着く土地の雰囲気を持っていました。国東をちゃんとクニサキと読めるようになったのも、このときです。 そのくらい情報を持っていませんでした。 いろいろ調べてみると、山岳信仰の土地柄で、かなり歴史あるところだとわかりました。全国八幡宮の総本山、宇佐神宮も国東半島の根本、宇佐市にあり、もちろんじっくりと堪能いたしました。 本殿は、国宝なんですね~。素晴らしかった。 ま、見所情報は追々やっていくとして、ひとまずこんなことを始めたご挨拶ということで・・・。 工芸作家さんや、食の生産現場で生きる人をいろいろと動画で取材してきておりますので、順次紹介していこうと思います。 大分と言えば湯布院が東京人にも浸透しています。おっと、もちろん別府も皆さんご存知のことでしょう。他は? と問われると、あまり良く知らないってのが本音。まだまだ知られていない良いところが沢山ありますので、見所情報もお届けしようと考えております。

 今回は、遠くに見える由布岳の景色を貼っておきますね。